3つの内角の二等分線は1点で交わり、その点から各辺に垂線を引くと、その長さはすべて等しくなる

(→ID=IE=IF)

(証明)

△IBDと△IBEにおいて

∠IDB=∠IEB=90°(仮定)…①

∠IBD=∠IBE(仮定)…②

IB=IB(共通)…③

①、②、③より直角三角形の斜辺と1鋭角がそれぞれ等しいので

△IBD≡△IBE

対応する辺は等しいのでID=IE

つぎに

△IADと△IAFにおいて(△ICEと△ICFでもよい)

∠IDA=∠IFA=90°(仮定)…④(∠IEC=∠IFC=90°)

∠IAD=∠IAF(仮定)…⑤(∠ICE=∠ICF)

AI=AI(共通)…⑥(IC=IC)

したがって、④、⑤、⑥より

直角三角形の斜辺と1鋭角がそれぞれ等しいので

△IAD≡△IAF

対応する辺は等しいのでID=IF

よって ID=IE=IF

 ちなみに、点Iを中心に、ID=IE=IFを半径とする△ABCの内接円ができる

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