今回は比例反比例の文章題です。
比例反比例の最後の章になります。
難しいところもありますが、頑張っていきましょう。
例1)16Lまで入る空の容器に毎分4Lの割合で水を入れるとき、入れ始めてx分後の水の量をyLとする。このとき、
①yをxの式で表せ
②xの変域を求めよ
③xとyのグラフをかけ
④水の量が12Lとなるのは何分後か
解1)
①毎分4L → 1分後なら4×1=4L
2分後なら4×2=8L
4分後なら4×4=16L
つまり、比例の式になる! y=4x
②容器は16Lまでしか入らない→y(水の量)は16までしかない
つまり、yの変域は0≦y≦16 ←これをy=4xに代入して計算
xの変域は0≦x≦4
③グラフはy=4xで0≦x≦4(0≦y≦16)
④水の量が12L → y=12ということ
y=4xにy=12を代入
12=4x x=3 A.3分後
例2)A地点から20km離れたB地点まで、時速4kmで歩いた。x時間で歩いた距離をykmとする。このとき、
①yをxの式で表せ
②xとyの関係を表すグラフをかけ
③6㎞地点を通るのは、歩き始めてから何時間後か
※どの単元でも出てくる速さの問題ですが、例によって図に表してみれば解けます。
解2)
①図に表します
となるので、y=4x
②0≦y≦20 20㎞地点には20=4x x=5
→5時間後に到着 0≦x≦5 よって
例3)家から学校まで、毎分100mの速さで歩くと30分かかる。この道のりを毎分xmの速さで進んだとき、かかる時間をy分とする。このとき、
①yをxの式で表せ
②この道のりを毎分60mの速さで歩くと学校まで何分かかるか
③かかる時間が15分のとき、進む速さを求めよ
解3)
①まず速さの公式に当てはめていく
では道のりは?
→問題文より「毎分100mなら30分」
「は」×「じ」なので、100×30=3000m
よって、
②毎分60mの速さ → x=60となるので、
例4)家から学校までの2㎞の道のりを毎分xmの速さで歩いていくときにかかる時間をy分とする。このとき、yをxの式で表せ
※こういった文章題の時、気を付けてほしいのは、「単位を合わせる」ということです。今回は2kmと、毎分xmという2つの違う単位が入っています。こういう時はあわてて計算をし始めてしまわないよう、いったん落ち着いて単位を合わせて、それから例の計算に入っていけるよう慣れておくようにしましょう。
例5)動点の問題
下図のような長方形ABCDで、点Pは辺BC上を毎秒3㎝でBからCまで動く。
点PがBを出発してx秒後の△ABPの面積をy㎠とするとき、
①yをxの式で表せ
②xの変域を求めよ
③xとyの関係を表すグラフをかけ
④△ABPの面積が72㎠になるのは、点PがBを出発してから何秒後か
※動点の問題は定期テストや実力テストでもよく出ますので、解き方を覚えておきましょう。
解5)
①点Pは毎秒3㎝でBからCまで動く。点PがBを出発してからx秒後のBPの長さは
1秒後→3cm
2秒後→6㎝
3秒後→9㎝
→x秒後は3x㎝
よって、x秒後の△ABPの面積はy=12×3x÷2
y=18x
②BC=15cm → 点Pは5秒後にはCに到着してしまう。よって
0≦x≦5
③
④△ABPの面積が72㎠ → y=72
y=18xにy=72を代入
72=18x
x=4 よって 4秒後
例6)歯車の問題
①歯数がxで毎分6回転する歯車Aに、歯数が12で毎分y回転するはBがかみ合っているとき、yをxの式で表せ
※「歯車がかみ合っている」→回転したときに動いた歯数の量(総歯数)が等しい
歯車A→歯車xで毎分6回転→1分間に動いた歯数はx×6=6x
歯車B→歯数12で毎分y回転→1分間に動いた歯数は12×y=12y
よって、1分間で動いた歯数は等しいから、12y=6x ∴y=1/2x
②歯数が48ある歯車Aを20回転させると、歯数がxの歯車Bがy回転する。
2つの歯車A・Bがかみ合っているとき
ア.yをxの式で表せ
イ.歯車Bの歯数が32のとき、歯車Bは何回転するか
ア.歯車→歯数48で20回転→この時動いた歯数は 48×20=960
歯車B→歯数xでy回転→この時動いた歯数は x×y=xy
かみ合っている→動いた歯数は等しくなるので
960=xy Y=960/x
イ.歯車Bの歯数が32→ x=32
y=960/x に、x=32を代入
y=30 よって、30回転
今回は、比例・反比例の文章題について勉強しました。
難しく感じると思いますが、何度も問題に取り組んで慣れていってください。