1.光合成のしくみ
(1)光合成の条件
〇光合成 緑色の葉に日光をうけて、デンプンなどの養分のはたらき
→日光が当たるように、葉が重ならないようについている
光合成については、小学校でやっていますので、確認しながら、新しいところも勉強していきます。
植物は、自分で養分(デンプン)を作って成長します。そのデンプンを作る中で、光合成が必要になります。
〇実験
①葉にアルミニウムはくをまいてから日光に当てる。
日光に当てたら、熱湯に入れる
(→やわらかくするため)
②熱湯で温めたエタノールを入れる
(→葉緑素を抜くため)
※エタノールは引火に気を付ける!
③水洗いをし、ヨウ素液につける
エタノールを落とす
結果:青紫色になる
しかし、アルミニウムはくをまいたところと、右上の「ふ」(←もともと緑色ではなかった箇所)については、白色のままになっている
→つまり、緑色の部分で、太陽光に当たっている個所は、光合成によってデンプンが作られていることがわかる!
(2)光合成の原料
〇実験
①A・B2つの試験管の中に石灰水を入れ、Aにはオオカナダモ(植物)をいれ、Bには何も入れない。
②双方の試験管の中に、二酸化炭素をいれる。
③双方の試験管を、日光に当てる。
〇結果
A:何も変わらない(水は透明)
B:水が白く濁る
→石灰水は二酸化炭素と反応して白く濁るはずなのに、Aは透明のままだった。
つまり、Aの試験管の中では、植物が光合成をおこなっており、二酸化炭素が酸素に変わったため、石灰水が反応せず透明のままになった。
※ちなみに、この実験のように、2つ同じような条件を使って行う実験を対照実験といいます。
今回は、「変化が植物によって行われるか調べるため」に対照実験を行いました。
〇光合成
水+二酸化炭素 → デンプン+酸素
場所:葉緑体(緑色の部分)の中
光合成について、原料・できたもの・場所に関しては、しっかり覚えましょう。定期テストによく出ます。
あと、しれっと上の図に書いてありますが、植物は光合成だけでなく、動物と同じように呼吸も行っているので、それも忘れないようにしましょう。
〇呼吸
デンプン+酸素 → 水+二酸化炭素
2.植物のからだ
葉と根と茎のつくり
葉(断面)
①表皮
②柵状組織
③道管…根からの水や肥料分を通す管(太い)
④師管…葉からの養分を通す管(細い)
⑤葉脈
⑥孔辺細胞 (←テストでよく聞かれる!)
⑦気孔…呼吸・蒸散を行う
※蒸散:気孔から水を水蒸気として、放出すること
⑧葉緑体(光合成をおこなう)
茎(双子葉類)
①形成層:細胞分裂がさかん
②師管
③道管
④維管束(②・③をあわせて維管束という)
根
①師管
②道管
③根:水を吸収する
根の先端を根毛という
〇蒸散
〇実験
abcdそれぞれに水をいれ、植物を差し、一定時間経過した後の水の減り具合を調べる。abcdには下のように条件を変えてある。
a葉のついた植物をそのまま入れる
b葉の表にワセリンを塗ってから入れる
c葉の裏にワセリンを塗ってから入れる
d葉をすべて取り除いてから入れる
※水の上から、油を入れておく
(→水面からの水の蒸発を防ぐため)
〇蒸散する場所がabcdで違うことがわかる → a葉の表裏と茎 b葉の裏と茎 c葉の表と茎 d茎のみ
〇結果
減った水と時間の関係を表したグラフが右のようになった。
対照実験における結果
aとd→蒸散は葉で行われる
bとc→葉の表より裏の方が蒸散がさかん
ワセリンを塗った所(葉を取った所)に×しるしを入れた表を作成する。
つまり、
蒸散…気孔で行われ、葉の裏側でさかんに放出する。
(参考)気孔が開く条件
・晴れた日の昼間
・湿度が高い
・風通しがよい
葉・茎・根のそれぞれの師管・道管の位置は必ず覚えましょう。また、用語だけでなく役割についてもしっかり押さえましょう。蒸散がどこで行われるのか等、細かいですが覚えていきましょう。