身の回りの食べ物や衣類や電気製品など、あらゆるものは物質でできています。また、物質の種類も多種多様です。これらの物質を見分ける方法や物質ごとの性質を理解することは、科学の領域において基本的な部分です。
今回は、その物質を見分けたり、性質を判断するために必要な器具の使い方について学習しましょう。
(1)試験管
試験管とは、化学、の実験などに用いる細長い容器です。円筒形で上端は開いていおり、そこから試料を入れます。下端はUの字のように丸くなっています。
試験管は、少量の試料を取り扱い、その中で操作・反応させ、結果を観察、処理することを目的として作られたものです。
試験管に入れる量は \( \displaystyle \frac{1}{4} ~ \frac{1}{5} \) になります。
〇試験管の加熱方法
試験管を図のように試験管ばさみなどでつまみ、急な沸騰を防ぐために沸騰石を入れます。
〇試験管内のにおいをかぐ場合
手で仰ぐようにかぐ。
直接鼻を近づけてかがない。
(2)ガスバーナー
ガスバーナーは、その名の通りガスによって加熱をする器具です。
ガスバーナーを取り扱うにあたっては着火から炎の調節、消火といった一貫した手順があります。やや面倒ですが、安全に取り扱う為には必要不可欠な手順です。また、テストにも出ますのでしっかり覚えましょう。
A…空気調節ねじ
B…ガス調節ねじ
手順
①元栓、A、Bが閉まっていることを確認する
②元栓を開き、マッチに火をつける
③Bを少しずつ開き、点火する
④炎を調節する(大きさ→B、温度→A(黄色→青色へ)
※黄色の炎は空気が足りない状態
⑤消火(点火の逆をする)
(3)メスシリンダー(体積をはかる)
メスシリンダーは、液体などの体積をはかる器具です。
注意点
・水平な台に置く
・目盛は真横から見る
・目盛は小数第一位までよむ
(4)上皿てんびん(右利きのとき)
上皿てんびんは、物体の質量をはかるための器具です。
図り方は、物体の質量をはかるときと、薬品をはかるときによって手順が変わってきます。
ます、共通する手順です。
手順(共通)
①ひょう量(はかれる最大質量)と感量(はかれる最小質量)を確認する
②てんびんを水平な台に乗せる
③なにも載せていないとき、指針(針)のふれが左右等しくなるように調節ねじを動かす
(調節ねじは皿の下の端についている棒にあります)
手順
質量をはかるとき
④まず、一方の皿に物体を乗せる
⑤質量が物体より少し大きそうな分銅を乗せる。もし、大きすぎたらその次に質量の大きな分銅にとりかえる。
⑥分銅の質量が小さすぎたら、次に質量の小さい分銅を追加して、つりあわせていく。
⑦指針の振れが左右で等しくなったら分銅の質量の合計がぶったの質量となる。
薬品をはかるとき
④両方の皿に薬包紙を置く。
⑤一方の皿にはかりとる質量の分銅を乗せる。
⑥もう一方の皿に薬品を乗せていき、つりあわせていく。
※しまうときは、皿を片方にかさねてしまう。
器具の使い方については、学校の実習で実際にやると思いますので、それを思い出しながら学習してください。そして、どういう状態になったらはかれるのか、どういう状態に置いておくべきなのかなど、細かい決まり事をしっかり覚えましょう。