液体を加熱すると温度が上昇し、やがて沸騰して気体になる。沸騰するときの温度は沸点といい、物質によってそれぞれ決まっています。また、物質が液体の状態から気体の状態になる現象を気化といい、逆に気体が液体になる現象を凝結といいます。
今回はこのような現象と、その現象を利用した蒸留について学習します。
(1)状態変化と温度
沸点:液体が沸とうするときの温度
融点:固体が液体になるときの温度
〇物質のグラフ
水(純粋な物質)…1種類の物質でできているもの
①:氷
②:水
③:水蒸気
※グラフの水平な部分は2つの状態がまじっている状態。
①~②:氷と水
②~③:水と水蒸気
(2)蒸留
蒸留…液体を加熱して沸騰させ出てくる気体を冷やし、再び液体として取り出す操作。
→沸点の違いを利用して液体の混合物を分ける。
☆エタノールと水(混合物)…複数の物質が混ざり合ったもの。
混合物の加熱では平らな部分がない。
※エタノール沸点は78°c
注意① 沸騰石を入れる。 →急な沸騰を防ぐため。
注意② 火を消す前にガラス管を抜く。 →水の逆流を防ぐため。
注意③ 温度計の球部はフラスコの枝の位置。 →発生する気体の温度をはかるため。