(1)地層のでき方と観察
地層とは、崖などで見かける地面の下のしま模様のことを言います。
1つ1つ層には、過去の出来事などが記録されています。例えば、その地層が海の堆積物がたくさんあれば、その地層が堆積したころはその場所は海だった、ということが推定できます。
地層は、上の方ほど新しく、下の方ほど古くなっています。
地層1つ1つの層は、水中における粒子によってもたらされる。図のように、山の方から水によって流れてきて、じょじょに堆積していく。実際に、粒の大きさによって堆積する場所が変わってくるので、同じ層の中での粒の大きさはほぼそろっている。
ほかにも、陸上で火山灰が降り積もって火山灰の層ができることもある。
〇地層を観察する
露頭…地層が地表に現れているところ
観察 層の厚さ、かたむき、色、粒のならび方、化石の有無、
すること 火山灰や軽石 有無 など
ボーリング試料…地面に穴をほってとり出した地下のもの。
地層の重なり方がわかる。
〇柱状図
…層の重なり方を柱状の図に表したもの
柱状図で対比すると地層の広がりが見えてくる。
柱状図
新しい層
↑
↓
古い層
※
かぎ層…地層の広がりを調べるときの目印となる層。
化石をふくむ層、火山灰の層など。
(2)堆積岩と化石
堆積岩…海底や湖底にたまったれき、砂、泥などが長い間に、すきまがつまり固まってできたかたい岩石 堆積岩の種類と特徴
・れき岩…れき 直径2mm以上(粒の大きさ:大)・粒が丸みをおびている。
・砂岩…砂 直径0.06~2mm(粒の大きさ:中)・粒が丸みをおびている。
・泥岩…泥 直径0.06mm以下(粒の大きさ:小)・粒が丸みをおびている。
※この3つについては粒の大きさで区別する
・石灰岩(炭酸カルシウムを含む)…生物の死がいなど うすい塩酸をかけると泡(二酸化炭素)が出る。
・チャート(二酸化ケイ素を含む) …生物の死がいなど うすい塩酸をかけても泡は出ない。チャートは堆積岩のなかで最も硬い。ハンマーでたたくと火花が出る。→火打ち石に使われた。
※この2つはうすい塩酸をかけた時の反応によって区別する
・凝灰岩…火山灰、軽石などの 粒が角ばっている。 火山噴出物
〇化石
生物の死がいやあしあと、すみかのあとなどが地層中に残ったもの。
示相化石…堆積した当時の環境がわかる
示準化石…堆積した時代がわかる
(短い期間に繁栄して広い範囲に住み、
かんたんに見分けられる形をもつ化石)
○示相化石
・サンゴ…ごく浅い暖かい海
・アサリ…浅い海
・シジミ…湖や河口など
・カシ…陸地
他にも…マンモス、カキ、カニの巣あな、ブナ、ホタテ、ニシン、カエデ など
○示準化石
地質時代 古生代…サンヨウチュウ、フズリナ
(地球の歴史 中生代…アンモナイト、キョウリュウ
の時代区分)新生代…ナウマンゾウ、ビカリア、デスモスチルス
※示準化石の条件
①進化がはやく、その種の生存期間が短い
②世界的に広く分布していた
③よく栄え個体数も多い
(3)大地の変動
地面が動いているのは知っているでしょうか。ハワイは1年間で8㎝ずつ、日本に近づいています。
かいれい
・海嶺…海底の大山脈。海のプレートがつくられる。
かいこう
・海溝…海底の溝状にへこんだ地形。プレートの境界。
(日本で日本海溝がある。)
☆海のプレートがしずみこむ場所では地震が起こり、
マグマができて火山が噴火する。