(1)質量保存の法則
≪気体が発生する化学変化≫
〇実験
まず、びんに炭酸ナトリウムを入れ、そこへうすい塩酸の入った試験管を入れる。そして、片方はふたをし、もう一方はふたをせず、中の塩酸を瓶の中にこぼす。
このとき、化学反応式は
炭酸ナトリウム+塩酸→塩化ナトリウム+二酸化炭素+水
となる。
この2つの瓶の質量を計ってみる。
〇結果
ふたをしないびん → 質量が減った
ふたをしたびん → 質量は変わらなかった
〇理由
発生したCO₂が、空気中に出たため、CO₂の分だけ質量が減った
〇質量保存の法則
化学変化の前後で、物質全体の質量は変化しない
理由:化学変化の前後で、物質をつくる原子の数と種類が変化しない為
〇沈殿ができる反応
炭酸ナトリウム+塩化カルシウム→塩化ナトリウム+炭酸カルシウム
混合液:白くにごる(炭酸カルシウム) → 前後では、質量は変わらない
硫酸+水酸化バリウム→硫酸バリウム(白色・沈殿)+水(中和反応)
(2)定比例の法則
≪酸素と化合する化学変化≫
〇実験
ステンレス皿に銅を入れ、下から熱して、質量をはかる
〇結果
質量は増えた。
〇理由
空気中の酸素と結びついたため
≪金属と結びつく酸素の質量≫
金属と酸素が化合する時、それぞれ決まった質量の割合で結びつく。
②:銅の質量
このグラフから、化合した酸素の質量がわかる
硫化銅 ― 銅
1.5g ― 1.2g =0.3g
1.0g ― 0.8g =0.2g
2.0g ― 1.6g =0.4g
つまり、酸化銅:銅:酸素=5:4:1となる
〇質量比
銅:酸素:酸化銅
4: 1 :5
マグネシウム:酸素:酸化マグネシウム
3 : 2 : 5
※物質の量が一定なら、反応する物質も一定の量しか結びつかない
(1)銅が3.2g化合した時、結びつく酸素の質量は?
4:1=3.2:x
x=0.8g
この時の酸化銅の質量は? 3.2+0.8=4.0g
(2)酸化銅を7.5g作るには、銅は何g必要?
4:5=x:7.5
x=6.0g