1次関数とは

(1)2つの数量x、yがあり、xの値が決まるとyの値がただ1つにきまるとき、「yはxの関数である」という。

(2)その関数の中でも、yがxの1次式で表されるとき、「yはxの1次関数である」という。

y=ax+bの形で表せる!

例)Aさんが自宅から時速10㎞でx時間歩いた時の自宅からの距離ym

距離→xm

yとxの関係は「y=10x」で表すことができる

「y=10x」という、yがxの1次式で表現されているので、これは1次関数である

2 1次関数の特徴

例1)y=3x+1

1次関数において、

xの増加量に対してyの増加量は常に一定である

(ここでは常にxが+1に対して、yが+3)

xの増加量に対するyの増加量のことを

変化の割合」といいます。

(これはxの係数と同じ)

※「増加量」という言葉に惑わされないようにしてください!「増加量」と言ってるのに、負の数(減少する)にもなることがあります。

例2)y=2x-3について、xが次のように増加するときのyの増加量を求めよ。また、変化の割合を求めよ。

①3から4まで

まず、xの増加量は4-3=1

yの増加量

x=3のとき、 y=2×3ー3=3

x=4のとき、 y=2×4ー3=5

なので、yの増加量は5-3=2

変化の割合は、図の通り

②ー3から5まで

xの増加量は5-(ー3)=8

yの増加量

x=ー3のとき、y=2(-3)-3=ー9

x=5のとき、y=2×5ー3=7

なので、yの増加量は7-(ー9)=16

変化の割合は、図の通り

例3)y=ー3x+1について、xが次のように増加するときのyの増加量を求めよ。また、変化の割合も求めよ。

①1から3まで

xの増加量は、3-1=2

yの増加量:ー8ー(-2)=ー6

x=1のときy=ー3×1+1=ー2

x=3のときy=ー3×3+1=ー8

変化の割合は、図の通り

②ー2から4まで

xの増加量は、4-(2)=6

yの増加量:ー11-7=ー18

x=ー2のときy=ー3(ー2)+1=7

x=4のときy=ー3×4+1=ー11

変化の割合は、図の通り

※変化の割合について

ここまでやってきて、お分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、変化の割合はxの係数(2xなら2,3xなら3)になっています。これさえ覚えておけば、変化の割合は計算をするまでもなく出せます。あくまでxの係数がわかっていればの話ですが。

まとめです。

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