△ABCにおいて

AB、ACの中点をそれぞれM、Nとするとき

MN//BC

\( \displaystyle MN= \frac{1}{2} \)


三角形の2辺の中点を結ぶと、その線分は残りの1辺と平行で、かつ、その辺の長さの半分となる

例)

△ABCにおいてM、NがそれぞれAB、ACの中点となるとき

①∠ACB=35°のときの∠ANMの大きさ

②BC=6cmのときのMNの長さ

を求めよ。

例解)

中点連結定理より

MN//BC → 同位角(錯角も)等しい

\( \displaystyle MN= \frac{1}{2}BC \)

よって①MN//BCより同位角は等しいので

∠ANM=∠ACB=35°

②\( \displaystyle MN= \frac{1}{2}BC=3cm \)

※中点連結定理の逆

△ABCにおいて

MがABの中点(AM=AB)かつMN//BCならば

NもACの中点(AN=NC)となる

例1)

△ABCにおいて、L、M、NはそれぞれAB、BC、CAの中点であり

AC=6cm、LN=4cmである。

LM、BCの長さをそれぞれ求めよ。

例解)中点連結定理より、\( \displaystyle LN= \frac{1}{2}BC \)、\( \displaystyle LM= \frac{1}{2}AC \)

よって、LM=3cm、BC=8cm

例2)

図の四角形ABCDにおいて

P、Q、R、Sはそれぞれ

AB、BC、CD、DAの中点であるとするとき

①四角形PQRSはどんな図形となるか

②①で答えた図形に四角形PQRSがなることを証明せよ

例解)

①四角形PQRSは平行四辺形である

②(証明)

まずAとCを結ぶ

この時△ABCにおいて中点連結定理により

PQ//AC…①

PQ=1/2AC…②

また△ACDにおいても同様に

SR//AC…③

SR=1/2AC…④

①、③より

PQ//SR…⑤

②、④より

PQ=SR…⑥

よって、⑤、⑥より四角形PQRSにおいて1組の対辺が平行で長さが等しいので

四角形PQRSは平行四辺形である

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